2016年11月24日木曜日

「世界を知ろう!千春先生の地球授業」を振り返って

有志舎主催・「本が育てる街・高円寺」協力による子ども向けのイベント、「世界を知ろう! 千春先生の地球授業」が、11月20日(日)に杉並区立馬橋小学校で行われました。
参加してくれた子どもたちは全部で9名(下は小学1年生から上は小学5年生まで)。杉並区以外の世田谷・練馬・渋谷からも来てくれました。学校を通して動員をかけるようなことはせず、全く純粋な募集だけで集まったメンバーです。

テーマは「戦争と難民とこどもたち」で、講師は竹中千春先生(立教大学教授、国際政治学専攻、『盗賊のインド史』著者)。最初に、ユニセフ作成によるシリア難民の子どもたちについてのビデオを見たうえで、竹中先生が易しく解説。そのあと、事前に調べてきた事や考えたことを2つのグループになり班長と記録係も決めて話し合い、最後に1枚の模造紙に自分たちの意見や感想・考えた事、将来、自分が平和のために出来ることやりたいこと等をまとめて書いてもらい、発表をしてもらいました。

なお、子どもたちの付き添いで来られたご両親たちも「大人チーム」を作って、同じように議論に参加、途中からは休憩時間に入っても議論し続けるなど熱くなっていました。でも、親御さんがきちんと世界や社会について考えているから、子どもたちも勉強させられているという感じはなく、自然と世界・社会について考えるようになったのだということを実感しました。
子どもたちの中には小学1年生もいたのでどうなることかと最初は思いましたが、上級生のリーダーシップで最後は見事にまとめも完成しました。

また、上級生の中には安保法制や難民などについてかなり専門的な勉強もしている子もいて舌を巻きました。グループには、助っ人として立教大学の准教授の方と学生さん2名も加わってもらったのですが、本気で子どもたちと議論をする場面もあって面白かった。

それに、やはり竹中先生がすごかったですね。子ども目線での見事な話術と気配り、そして知らない子同士でもきちんとルールを守って話し合いができる事と全員が喋り参加することが大事ということで考え出されたプログラムと進行(これぞ民主主義の実践!)。見事でした。

それにしても、子どもたちが楽しそうだったので、とても気持ちのいい日曜日になりました。でも、準備が結構大変だったと思うので、事務局となってもらった「本が育てる街・高円寺」の狩野俊・かおりご夫妻には大感謝です。またやりたいな!

写真は授業風景と子どもたちがまとめを模造紙に書いているところ、そして出来上がった「まとめ」2枚と最後が大人チームの「まとめ」です。

 

 

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